精神科で働く看護師の職場の一つが、総合病院や大学病院の精神科です。このような大きな病院には、精神科以外の診療科目もあるため、精神病と他の病気を同時に患った患者さんが訪れることがあります。
例えば精神病を患っている患者さんがケガなどをして外科でも治療を受けているケースや、内科で治療中の患者さんが精神的に病んでしまい精神科を受診することになるケースなどです。そのため、診療科目を越えた連携業務など、大きな病院でしか学べないことを経験できるというメリットがあります。ただし総合病院や大学病院では希望を出しても必ず精神科に配属されるとは限りません。また、総合病院や大学病院には入院病棟があるため、夜勤があることを覚悟する必要があります。
精神科専門の病院で働くケースもあります。入院病棟がある病院や外来専門病院などもあり、働き方は病院によって様々です。精神科の専門病院に勤務する場合は、確実に精神科で働くことができるというメリットがあります。絶対に精神科で働きたいという看護師は、第一の選択肢として考えることでしょう。
クリニックで働くケースもあります。クリニックの場合は入院施設がないケースが多いため、夜勤がないというのがメリットです。また、入院する必要のない比較的症状の軽い患者さんが多いという特徴もあります。本格的に精神科の看護師として学びたい人にとっては、仕事の幅が少ないため物足りない環境と言えるかもしれません。また、採用人数が比較的少ない傾向にあり、採用されにくいというデメリットもあります。