精神科医という職業について

精神科医という職業は、例えば外科などのように手術を行うものではなく、目には見えない患者さんの心をケアする役目を担っています。21世紀に入って特に、仕事関係でメンタルの不調を起こす人が増えていると言われていますが、そのような時に重要となる職業が精神科医なのです。

精神科医になるためには、医師免許を取得しなければなりません。それから精神保健指定医を目指すことになるのですが、まずは大学の医学部あるいは医科大学を卒業し、医師国家試験に合格する必要があります。その後、初期研修医となって2年間の研修を受けたのち、実際に病院の精神科で後期研修を受けます。これらの研修を終えてようやく精神科医として働くことになります。活躍の場は主に病院やクリニックなどです。

精神科医の給料は外科医や内科医などと変わりはありません。ただし、専門医の資格を取得していれば勤務先によっては給料アップを望めるところも多いでしょう。精神科医の勤務時間は基本的に平日の朝から夕方まで、土日休みで残業や休日勤務は少ないと言われていますが、勤務先次第では求められることもあります。

病院に勤める精神科医の具体的な1日の流れは、8時30分に出勤をして患者さんの回診やカルテの確認を行います。9時から外来予診、10時から外来本診を行い、昼休憩をはさんでから午後は1時から診療を行います。19時には診療終了となりますが、この間に会議や研修に出席することも少なくありません。